My Dream dejavu
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交換日記 nikkijam

2010/07/21(水)
タイトル #9a / 第一の試験・ルーラvs翔(2)



#9a / 第一の試験・ルーラvs翔(2)




「う〜ん…これもダメかあ…」
「(ダメ?…よく言うぜ)」


ルーラの振り上げた拳は翔の脇腹を掠り、宙へと伸びただけだった。
翔は体勢を崩した直後に横へ転がり、ルーラの拳をギリギリの所でかわしたようだ。
擦れ擦れで避けた所為で、受け身を上手くとれず口の中から僅かに血の味がした。

仮面の中でプラチナが声を殺して笑ってる気がした。(ちなみにその予感はド的中。)






「・・・度胸も合格」


翔がルーラに聞こえない様に自分の事を鼻で笑いながら呟いた。
すっと立ち上がり、小刀を懐にしまい、マントの中で眠っていた愛刀『倭寇』を鞘から抜いた。

挑発するように、見せつけるように、その直刃をルーラに向ける。
少し乾いた空気を吸って―――


今度は翔がルーラの間合いに攻め込む番だ。




「っ…!!」


仮面の中からでも分かる赤い眼光。それがルーラを捉えた時、倭寇が彼女に斬りかかってきた。
ルーラが逃げる方を知っているかの様に刀は逃げ道を塞ぐ。
幾ら攻撃をいなしてもやられるのは時間の問題だ、とルーラの本能は語る。

キィンと鳴る鉄と鉄を弾き擦れる音。
逃げ場もなく翔の刀を受けるしかないルーラは、勝ち目のない睨み合いを始めるしかなかった。



鏡のような刀の腹に自分の顔が写った。
その顔が何とも情けなくて、絶体絶命の状態の中でも笑えてくる。






「(――負けると思ってちゃ、勝てるもんでも負けちゃうよね…!)」


ルーラは渾身の力を振り絞り、翔の刀を押し返しだす。
何処からか溢れてくる力の泉。ルーラは心の中で呟き続けていた・・・



「(私は、絶対に、冒険者になる・・!!!!)」


キィン!と高鳴る鉄の音と共に、彼女は圧し掛かって来る倭寇を弾き返した。
もうどんなチャンスも逃すもんか。彼女は拳を握り、息を止め、そして――




「キャラット直伝・・・!! 必殺ッッ!!!猫☆パーンチ!!!!」



2010/01/08(金)
タイトル #8a / 第一の試験・ルーラvs翔(1)



#8a / 第一の試験・ルーラvs翔(1)




一気に間合いまで攻め込んできたルーラの攻撃をかわし、反撃するのは翔だった。
向けられた拳を手でいなすと同時に、もう片方の手でマントに下に隠れた小刀を握ってその刃を向けた。
耳のヒュッと風を切る音が聞こえた。不意をつかれたがルーラも間一髪でその刃を避けたようだ。冷や汗をかいたのも束の間、ルーラは本能のまま空いていた膝を翔の腹目掛けて蹴り上げた。




「(案外やれんだな・・・)」

蹴り上げられると悟っていた翔は、膝が腹に触れる直前にバックステップし、もう一度間合いを取った後そんな事を考えていた。


「(スピードは大したもんだ―――判断も悪くない。攻撃力も申し分ねえが・・・。)」

翔が休む暇を与えないように、またルーラが間合いを縮め攻め込んできた。
ルーラのナックルについた突起鉄を小刀で受け止め、翔はまた考える。


「(・・・多少、突っ込みすぎる所はあるか・・。)」



ルーラから集中を離した次の瞬間、目の前にいた彼女は消えていた。
と同時に、地が揺らいだかのようにグラリと彼の視界が揺れた。


「―――ッ!!!!」



ルーラは翔と睨み合いを続けても勝機はないと思い、隙をみて身を深く屈め、翔がバランスを崩した時を狙い、力の限りに拳を振り上げた。


2010/01/08(金)
タイトル #7 / 第一の試験・はじまり



#7 / 第一の試験・はじまり



――始めよう。

その声がどこからか響いた様に戦いは始まりを告げた。
ルーラは迷いなく、自分達の目の前に立ちはだかる仮面の男を見つめた。
湧き上がってくる武者震いに笑みさえ零れてしまう。緊張の高まりが沸点まで達し

た時、ルーラの足は堪え切れないと言わんばかりに反射的に動いた。

ルーラは一直線に男の間合いへと踏み込んでいく―――
踏み込んでルーラの攻撃をかわし、反撃するのは試験官の明 翔。





その光景を隣で見ていたプラチナ・ガーネットは、仕方ないなと心で呟きながら仮

面に手を置いて、外れないように顔に押し付けた。


――ああ、懐かしい・・・この感じだ。

久しぶりの戦闘の感覚を身に刻み、張り詰めた空気を体に与え、プラチナは仮面

の裏からシリウスの青を見据えていた。





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明けましておめでとうございます…(ガタガタ
とうとうMDDも2年目に突入でございます。
1周年企画〜とか言ってて、二年目にまたぐとかそりゃもう絶賛するほどの最低っぷりを曝しております… ごめんなさい、愁なんかでごめんなさいorz

亀以下の進行具合でありますが、辞める気は毛頭ございません。
Nikkijamさま、これからもお世話になります!!!
少年少女を作ってくれたみんなにも呆れさせてばっかりですが、何十年かかろうが完結させるのでよろしくお願いします。


2010年もみなさまが元気で幸多い年になりますように!
今年もMy Dream dejavuをよろしくお願いします!


2009/08/31(月)
タイトル #6 / 洞窟の部族



#6 / 洞窟の部族




「止まれ」

そう言うのは仮面と古ぼけたマントを身に纏う誰か。
仮面の仕様からして現代に生きる人物でないのは確かだった。

この風格、威圧感―――相当の手だれだとルーラとシリウスは感じ取った。



「先へ進むつもりか?」
「・・・と、言ったら?」シリウスが冷や汗を携えながら応えた。
「此処は我等が守る神聖な地――進めるのは選ばれし者だけ」


仮面の人の後ろから、新たな仮面を纏った人が現れた。
仮面で顔は分からぬものの、この人も仮面の裏で余裕を顕わにしているのは確かだ。

そしてシリウスだけに伝わったのは、この人が相当な魔力の持ち主だと云う事・・・



「つまり、貴方たちを倒したら先へ進んでもいいって云うこと?」
「帰る気はないと云う事だな?」
「もっちろん!!試験に合格して・・・私は冒険者になるんだから!」



フッと仮面をつけた彼、翔はその下で笑った。

―――ようやく楽しくなりそうだ。


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よーやくドン詰まりから抜け出しかけて、これが終わったらまたドン詰まりかなって思いながら先を進めております愁です。
特設サイトも一向に進まず、ほんとに愛読してくれるみんなに失望ばっかさせてる気がしてなりませんorz こんな愁ですけど見放さないでいてくれると光栄です><;

そーいえばサマーウォーズ見ました。
超いい映画だよね、あれ。

以上です(帰れ。)


2009/08/29(土)
タイトル #5 / 森の切れ目



#5 / 森の切れ目



深い森が開けてくる。魔素泉を通り過ぎた所為もあるだろうが、この環境の変化は森を抜け出すのが近い事を語っていた。
不安になったルーラは後ろを歩くシリウスに振り返って話した。


「ねえシリウスちゃん、こっちであってるのかなあ?」
「私に聞かないでよ・・・」


シリウスもこの変化に戸惑いを隠せなかった。
ギルドのマスターからは『森に洞窟がある』と云う事しか教えられてはいない。
今まで来た道のりの中に洞窟らしきものは何もなかった。


まさか・・・道が間違っていた?

シリウスの中に確かな不安が過ぎった。



「まあ日没までにはまだ時間があるし…もう少し調べて――」
「シリウスちゃんっ!!!」
「?」


ルーラが前方を指差し立ち止まっている。
指の示す方へ視線をやると、確かにそこに『洞窟』があった。

その洞窟はその部分だけ深い森を切り取ったかの様に居座っていた。
森から抜け出すのが近いのではなく、森の切れ目が近かっただけだったようだ。

ヒュゥウとなる風泣きが耳をそばだてさせる。



「きっとこれだよ、『比肩者の洞窟』!!」
「そうかもね、まぁとりあえず入ってみましょう――。」


ルーラとシリウスが森から抜け出し、洞窟へと近づく。
ずっと鬱蒼とした草を踏み締めていた所為か砂利の感触が懐かしかった。

近づく程、風泣きが酷さを増す――此処に入るな、と訴えかけるように。
中を見つめていると行く先を曇らす闇に呑み込まれそうな気分になった。


「・・・・・っ」


ルーラの中に小さな恐怖が芽生えた、足が変に竦む。これより先は危険だと心が告げた。
そして―――




「止まれ」

突如、後ろから誰かの声がした。


2009/07/04(土)
タイトル #4 / 試験官



#4 / 試験官



手頃な岩に荒っぽく腰を降ろす若者がいた。その男は降ろした腰以上に荒っぽく溜息を吐く。両手を突き立てた刀の柄に置き、愚痴たれた。


「たっく・・・最近の受験者はどうなってんだ?張り合いのねえ奴等ばっか・・・」
「そんな事言って、翔が受けた仕事でしょ〜?」


その傍に魔法で映し出した映像を眺めている華奢な体つきの男が座っていた。顔だけみれば女と間違えそうなくらい優しそうな顔つきをしている男だ。
荒い男はその男の言葉に眉を顰めて反論する。


「お前がバカみてえに金使ってくからだろうがっ!」
「仕方ないでしょ・・・古代語訳って色々種類あるし。今は失われてるから値もはるしさ・・」



ふわぁあと優しい顔つきの男は大きな欠伸を空に放つ。どうやら日頃は不健康な生活をしているらしい。目の下には薄っすらと隈が出来ている。荒っぽい男はその姿を右目で見て、また溜息を吐いた。ぼそりと「次はまともな奴こいよ…」と呟いた。


「あ、次の受験者・・・珍しいね、女の子のパーティーだ。」
「女か・・・・張り合いのねえ・・・」

荒っぽい男は何やらリストのようなものを取り出し、ぺらぺらと捲って行った。

「茶髪の方がルーラ・キャラットで、青髪がシリウス・フィーナだとよ。」
「んじゃあ茶髪の方任せたね」
「へいへい」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・


・・・暫く経ってから、優しい顔つきの男が重い腰を上げる。置いてあった仮面を手にとりながら、もう一人の男に告げた。


「――翔、来るよ。」
「ああ。ドジんなよ、プラチナ。」


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出せた!!!!←
出せたぞ、我愚息その1号!!!2号はしらねえ、消滅でもいいと思う(ひでえ・・・/byヴィオレ)
ようやく出せたよ、翔&プラチナパーティー!ずっと、ずっとこの単語を出さない様に苦労しました、めっちゃ苦労しました。最初にギルドの親父と話してんのは翔です。うふふ!この2人のチーム大好きです(´∀`)←


2009/07/04(土)
タイトル #3 / 結晶石



#3 / 結晶石



「火炎魔法ファイア!!」

バッと手を魔物に向けると掌に留まっていた球状の光は分かれ、軌跡を残しながらバードルに向けて進んで行った。最初の一本がバードルにぶつかると、そこから火が吹き上がった。
身を焦がす熱に声を上げ、鳥はバサバサと翼を羽ばたかすも地に落ちていく。地に落ちる前に炎は消えた。その一瞬を狙い、ルーラが拳を握った。


「キャラット直伝・・・猫☆パーンチッッ!!!」


黄金の右腕がバードルの腹部にぶち当たる。バードルは苦痛の鳴き声をあげて、ぶわっと霧になるように消えて行った―――。
静寂がまた森を包む。ルーラは唖然と、魔物が消えた場所をまだ眺めていた。



「消えちゃった・・・」

忽然と消えた魔物、手にはまだ拳を打ち込んだ時の感覚が残っている。何とも不思議な感じだった。

「『魔物』ってのは魔素の結晶体だから、元は形のない物なのよ。霧が固体化したもの、ってのが一番近いかもしれないわね。」
「こんなにあっさり居なくなっちゃうんだね…」
「そうね…」


ルーラは驚きの様な悲しみを感じていた。こんなに無感情に終わる物だとは思っていなかったからかもしれない。まだ振動の残る手を見つめて、もう一度バードルが消えた森を見つめた。


「・・・?」
「ルーラ?」


森の茂みに手を伸ばす、そして「これ・・・」とシリウスに見せたのは親指大くらいの小さな結晶だった。
小さな水晶のように透明な結晶。中心でキラキラと気泡の様なものが渦を成している。


「これがもしかして、『結晶石』?」
「多分・・・」


ルーラはその石をぎゅっと握り締め、腰のポーチにしまった。


「よっし、シリウスちゃん!初勝利に浮かれず先に進も〜っ!!」
「・・・・。取り敢えず、魔素泉のルートからは外れましょ。」
「え〜と…じゃあ此処を、左?」
「・・・・それじゃ帰っちゃうわよ。」




ようやく方向が決まって、シリウスに先導されながら道を歩く。
ヒュー、と風が耳を掠めた。ルーラが風の方へと振り返ると、少し先の林が開けているのが分かった。幹の隙間で何かが輝いている。それは光を浴びる水晶のような・・・



「・・・・・・・・」

ルーラは微笑んで、もう振り返らず鬱蒼と茂った森を歩いて行った。


2009/07/04(土)
タイトル メールが…



お久しぶりの愁でございます

なんかnikkijamさんからのメールが届かないケースがあります;
迷惑メールとして削除されるのか分からないですが…
相性悪いのかなぁ…(−−;
あと、一人暮らしのため、メールが中々確認でないというorz(メアドが自宅用のやつだったんで…)

そいで、nikkijamに登録してるメアドを変えようと思ったんですが
なぜだか最終段階で「パスワードが違います」とでる。
いや、絶対間違ってないから(真顔)管理パスワード絶対間違ってないから!!!


原因が分からないので放置しますが…
みんなからのメールが読めないのは嫌なので
もしメールを送る方がいらっしゃいましたら、これからは

oirandoori@hotmail.com
に送信してください




「愁にメール送ったんだけど、メールの返信が全然ないんだけど」
という方は、同じメールをもう一度↑のアドレスに送ってくださるとうれしいです…

そのうち、特設サイトの方にBBSも設置しますので。
つーか特設サイトのアドレス変えようかな… 広告がウザイorz

まあ、そんな感じでよろしくお願いします^^


------------------------------------------------------------

>メール返信:メルルちゃん。

メルルちゃん!!!!返信遅れてごめんなさいっ!(T□T)メールすっげー嬉しかったです♪♪メアドにしろよって感じですが許してください・・・←
メルルちゃん元気ー!?今はどんな感じですか!なにはともあれ、体に無理せずに頑張ってね…!
エルちゃんはめっちゃ好きなキャラなので、またいつになるかはわからないけど絶対出します!vv 駄文しか書けませんが頑張りますんでよろしくね!

もし前に送信したメールが残ってれば↑のhotmailに送ってくれるとめっちゃ嬉しいです。残ってればでいいからね…っ!残ってて時間があって、気が向けばでいいからね…!!!


先がドン詰まりですががんばります…。
話を進ませたい…!と、いうかいったんルーラたちから視点をバトンタッチしようかなあ…うう〜〜〜〜〜。


2009/06/21(日)
タイトル #2 / vsバードル



#2 / vsバードル




シリウスは買ってきた剣を鞘から抜き右手に持った。ルーラは両手にナックルを装備し、拳を構えて戦闘態勢に入る。
バードルが空中で反転し、もう一度攻撃を仕掛けてくる。今度は地に伏す事もなく二人は攻撃を楽々避けた。


「ルーラ」
「ん?」
「私が魔法で隙を作るからその間に仕留めて」
「りょーかいっ!」

そう言うとシリウスは着地し胸元に手を構えた。すると、掌の中心にポウと魔力の光が集まり出した。光はどんどん強まり、それと同じだけ魔法の威力は高まっていく―――バードルがそれに気付かないはずはなかった。

魔物の眼光がその光を捉える。バードルは鋭い嘴と牙を向き出しにしシリウスに向かって行った。バードルが攻撃を仕掛けたその時に、ゴツンと石つぶてが後頭部を直撃する。


「相手はこっちだよっ!」

ルーラがニヤリと笑った。バードルは魔法の光から気を逸らされ、反射的にルーラに襲いかかった。ルーラはそれを先程と同様に楽々避ける。着地した所にあった石をまた掴み、力の限りに魔物に投げつけた。
石はまた魔物の頭に命中し、魔物は頭に血が昇り怒りのまま攻撃相手を移した。

バードルが攻撃を仕掛けるも、ルーラは全て避けていく・・・。
怒ったバードルは一声鳴き、体を覆う翼を地面に羽ばたかせた。
森を砂煙が舞う―――ルーラが視界を失った所で魔物の嘴が彼女を襲った。


「うわわっ!!」

間一髪それを避けると、まだ視界が晴れぬ内に魔物は空に舞い上がっていった。
その時、「ルーラ!」と呼ぶシリウスの声が聞こえた。


「行くわよ!」
「うん!」

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センスなくてすいません、センスなくてすいません、ネーミングセンス皆無ですいません、ほんとすいません、個性もセンスもないです、だれかたすけてください・・・


2009/05/27(水)
タイトル #1 / 誕生の森



#1 / 誕生の森




「・・・・・・深い森ね」

緊張した雰囲気が森全体を包んでいた。
この場所は、ギルドのマスターに試験会場だと指定されたナディア近郊の森。冒険者達の間では『誕生の森』と呼ばれているらしい。
ルーラとシリウスはその森の只中にいた。詳しい地図は貰っているものの、樹海は空を覆い行く手を阻む。慣れぬ森の感触に彼女たちは戸惑うばかりだった。


「う〜〜・・・農作業なら得意なのにぃっ!」
「・・・今じゃ自慢になんないでしょ、そんなの…」

ルーラは小型ナイフで邪魔になる木の蔦を切り落としながら進んで行った。
しかし、切れども切れども蔦は姿を現し、一向に途切れようとはしない。

「てか何で?!受験者って日に何人もいるんでしょ!?何でこんなに鬱蒼としてるの!?いっそ増殖!?」
「・・・これも魔素の影響ってことでしょ」
「カイキゲンショーってやつ?」
「多分ね」


そっか、と溜息を吐くとルーラは上を見上げた。いつも追って来る空は、今や木に縁取られほんの僅かしか存在しない。風にゆらゆらと靡く木々はまるで『魔物』の様に見えて、背筋に悪寒が奔った。


「でも・・・・幾ら何でも・・・」
「どうしたの?」

ルーラはシリウスを振り返る。シリウスは立ち止まり、森の小さな変化も見落とさないように視線を走らせると、少しの沈黙の後、シリウスは言った。


「・・・・空間の魔力が強くなってる気がする。多分・・・私たち『魔素泉』に向かって歩いてるわよ」
「え!?・・・そ、それって結構ヤバイんじゃ・・?」



その時、空間をつんざく雄叫びが聞こえた。
二人は音のする上空へ視線を向けると、翼を持った一匹の魔物が二人目掛けて突進してくる。


「わっ・・・!!!!」
「くっ・・!」


二人は地に伏せて攻撃をかわす。鳥の魔物はもう一度攻撃をしかけようと、空に舞い上がり方向を変えようとしていた。


「まさかこんな所で初戦闘とはね・・・ルーラ!準備は出来てる?」
「もっちろんっ!!」



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