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少年少女本編が再始動したから、世界観とか合致させようかなー。
リメイク悩み中です。
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#3 / 「シュノンソの樹海」を目指して
新人の冒険者、ルーラ・キャラットとシリウス・フィーナは、解熱作用のあるアオゴケを求め、シュノンソの樹海を目指していた。
意気揚々とギルドを飛び出したルーラであったが、ぴたっと足を止め、
「…ねえ、シリウスちゃん」
と話しかけた。
「なによ?」
「シュノンソの樹海ってどこにあるの???」
・・・。
少しの沈黙。シリウスはルーラの方を振り返り、冷たい視線を彼女に投げかけた。言葉を詰まらせるルーラ。ハァ、とシリウスが溜息を落とした。
「シュノンソの樹海はナディアの北にそびえる霊峰・シュノンソの麓にある森の名前よ。アオゴケはそこの特産品で、森の中心にある泉に生息してるらしいの。」
「へえ〜…」
「ルーラ、あんたちょっとはギルドの資料読みなさいよ…」
ルーラがシリウスの言葉に苦笑した。
「んっ、でもっそれだとシリウスちゃん。すごく遠いんじゃ…?」
「シュノンソ行きの汽車が走ってるのよ、シュノンソはナディア修道院ほどじゃないけど巡礼者たちがよく訪れる場所だから…」
「そうなんだ!じゃあまずはナディアポートだね!」
そして二人はナディアポートから汽車に乗り込んだ。
シリウスの言っていた通り、乗客のほとんどが礼服を身にまとった巡礼者たちだった。
ポーンと音が鳴り、アナウンスが車内に響く。
『1036時発シュノンソ行き、発車致します』
*
汽車に揺られ、どれくらい経っただろうか。
顔をのぞかせた先の景色はナディアと出た頃とそう大差ない。
ルーラはどこまでも続く広陵地帯をぼーっと眺めていた。
その時、ポーンとまた車内アナウンスが響いた。
『間もなくシュノンソ、お降りの方は…』
ルーラは見ていた景色を見直す。
窓の向こうの何処にも森らしき姿は見えない…。
「ルーラ、降りる準備して」
「でもシリウスちゃん、森なんて見えな―――」
ルーラがシリウスの方を振り返ったその先、窓の向こう、全てを覆うように森が茂っていた。
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#2 / 「アオゴケ探し」開始!
「お、ルーラ。シリウス。今日も精が出るねえ」
「だって早く来ないといい仕事ないんだもん」
ルーラは如何にも不服そうな顔をした。その顔を見てマスターは豪快に笑いだす。自分の仕事に満足せずに仕事に飢えるのも、駆け出しならでは。いい冒険者になる証拠だ。
「ハハハッ!そりゃそうだ!いい仕事は誰でもほしいからな!ま、朝早く来るっつーのも新米冒険者の仕事だ。関心関心。」「そんな仕事熱心なお前さんたちに、『いい仕事』!取っておいてやったぞ。」
「えっほんとに!?」
ルーラはマスターが差し出した紙を手に取る。
シリウスも横から顔をのぞかした。
「えー、なになに…?」
依頼書にはこう書かれてあった。
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依頼者:ベルール村のマクナ
依頼内容:採取
報酬:1000シィール
期限:できるだけ早く
難易度:Lv2
子供が流行りの風邪で寝込んでしまいました。
この風邪には『アオゴケ』から作る薬が一番効くのですが、私は子供の看病があるので家を離れられません。どうか『アオゴケ』を取ってきていただけないでしょうか?
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「――だって、どうする?ルーラ」
「子供が風邪で寝込んでるんだよ!?早く薬草届けなきゃ!」
「『アオゴケ』は『シュノンソの樹海』に生えてるぜ、早く届けてやんな」
「よぉし!」
ルーラは依頼書の下に名前を書き込み、署名部分を裂いてマスターに渡した。
マスターは受諾印を押し、「気をつけてな」とルーラたちを送り出す。
「妙薬探しの旅、開始〜〜〜〜ッ!!!」
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#1 / 冒険者になって、
ルーラたちがナディアで冒険者になってひと月が過ぎようとしていた。
だいぶ冒険者稼業にも慣れ、充実と達成感に満ちた毎日を送っているルーラとシリウス。今日も世のため人のため、朝早くギルドへ向かっている真っ最中。二人も新たな冒険に目を輝かせて―――
「うう〜〜!!いい加減もうちょっと骨のある仕事したーいッ!!」
…いなかった。
「その意見には同感だけど…でもさ、ルーラ。私たちはまだ駆け出しも駆け出しの新米冒険者なんだから、実力がつかない内に難易度が高い仕事しても迷惑なだけでしょ」
「でもさっでもさ!?この一カ月やった仕事って言ったら、家の掃除やら草むしりやら子守とか!挙句の果てにはお茶酌みに書類整理だよ!?私はお手伝いさんじゃなぁぁああいっ!」
「(い、言い返せない・・・)」
それもそのはず。魔物退治や要人の護衛などの花形仕事は、そこそこ実力の備わった冒険者に与えられ、駆け出し冒険者には雑用に近い依頼しか残らないのだ。報酬もあまりよくなく、冒険者になったからと言ってルーラたちの懐は冒険者になる前とあまり変わってはいない。
「ま、今日は私たち向きのいい依頼が舞い込んでるかもしれないし…」
「その台詞を聞き始めて早二週間…」
「・・・・・・・・。」
言い知れぬ嘆きを感じながら、今日もナディアのギルドの戸を開く。
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気ままな風はどこへ行こう?
けれど、風花を舞い上がらせながら
抗いさえも『必然』と云う名の運命のもとへ向かって・・・
第一話 小さな冒険 |
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緩やかに回り始める世界の軸は、
いつの日か大きな唸りとなって世界を呑み込むだろう。
その前に訪れる静けさをただ生きて、
いつか染まりゆく赤に―――破壊だけが微笑う。
第三章 序章 |
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「此れで『鍵』の守り人だって?・・・・笑わせる」
男の持つ赤い瞳が冷たく煌いた。ロイの背に掌を押し付けると、体を魔法陣が蝕んで行く―――苦悶の雄叫びが聞こえた。使用人は誰も駆けつけてはこない。この屋敷でちゃんとした意識があるのは、冷徹に微笑うこの男だけになろうとしていた。
ドサッとロイが床に沈んだ。男はつまらないと溜息を吐きながら、ロイの額とライラックの首から、トライアングルを刻む石の飾りを奪った。
「貴様・・・ッ、何者だ・・・・!」
床に顔を置きながら睨みつけるロイを、高々と見下げ微笑む男は言う。
「―――メノウ」
その微笑む唇は残忍で、全てを知っているのだろうとロイは朦朧とする意識の中感じた。
(・・・・・・アカザ。)
失っていく意識の中、最愛の妹を思う。
(アカザ・・・・・逃げろ、・・・逃げ切って・・逃げ切・・――――)
全てが暗くなるのに、時間など必要なかった。
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暗い方が文章が進みやすいってどゆことwww
メモ帳のストックがなくなりつつある・・・orz
頑張って進めよう・・・!
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その夜は、狼の遠吠えさえも聞こえてきそうな夜に相応しい夜だった。しかし、彼の狼は山の棲家で息を殺し、嵐が過ぎるのを待っている。
森はざわめき、ざわめかない。風さえも涸れた静寂の夜―――
北の大豪邸の門の前に立つ男がいた。光る赤い瞳は不自然な優しさを見せている。門前に立つ守衛が「なんの御用でしょう」と尋ねた。
男は答えることもなく、くすくすと笑う。守衛が男に対し眉根を顰めた時には、もう既に遅かった。ドサッと守衛は抵抗することもなく地面に倒れ込んだ。男はもう意識のない守衛に対して、その笑みをしまう事もなく「―――貰いに来たんですよ」と答えたのだ。
*
虫の知らせも聞こえぬ夜。
ロイ・クローブとライラック・クローブは二人ともリビングにいた。夜の他愛もない会話に華も咲かせ終わり、そろそろ寝ようかとソファを立とうとする頃合。
「・・・・やけに静かだな」
「そうね、どうしたのかしら・・・」
小さな異変に二人の瞳が青白い光を帯び出した。どこからか発せられる魔力を感じ取ろうとしているかのように。二人が周囲の気配を察知しようとしている後ろで、努力を嘲笑うかのように彼が小さく微笑した。
「ッッ・・・!?」
「―――残念。もう少し使える守り人だと思ったのに」
水色に近い髪を持つ優男は、空気で指を弾くように握った指先を開いた。
無属性の衝撃派がライラックの腹部を打ち、受け身もなく壁に打ち付けられた。
「ヵハッ…!」
苦い声を上げライラックは床に蹲る。砕けた壁の塗装が、ライラックの体を埋める涙のように剥がれ落ちていった。
「ライラック!!!!」
「どうしたんだい?君達は『鍵』を守る騎士様だろう―――こんなに簡単にやられてもいいのかな」
「―――ッ!!貴様ァァアアッ!!!!!!」
ロイが愛刀を鞘から抜き斬りかかろうとした時には、優男の姿は微笑みを残した残像となって消えていた。ありえない、とロイは目を見開く。背後から声がした―――
「此れで『鍵』の守り人だって?・・・・笑わせる」
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「これ・・結晶石?」
「そうだ。でも、ギルドでしか精製出来ない品だ。触れてみろ」
ルーラが右の、シリウスが左の結晶石を手に取った。すると結晶石は動物が擬態するかのように、色を変えていく・・・。
ルーラの石はブロンドと白の色が交互に入れ変わり、中心の気泡は蒼に。シリウスの石はシアンとブロンドが交互に入れ変わり、中心の気泡は碧に染まった。
そして、それぞれの結晶石に二人の名前が刻み込まれた。
「色はそいつの精神世界を現してるらしい、詳しい原理は俺も知らんがな。それがギルドならではの証明書だ。他じゃこういう結晶石は精製出来ねえんだ。失くすなよ?」
「はいっ!」
「んじゃ、晴れてお前等二人は『冒険者』だ。どう生きて、どう死のうとお前等は自由だ。善人になろうが悪人になろうが、制約はない。じゃ・・・自由の世界を大いに羽ばたけ!」
ナディアのギルドにまばらな拍手が湧き上がった。
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ナディアのギルド本部。
ギルドのマスターは自身の椅子に腰掛け、煙草を吹かしていた。窓の向こうからはまだ微かな夕陽が刺し込んでいる。この様子だと陽はもうすぐ海の向こうに沈む事だろう。
反射的に机に置かれた書類を手に取った。『ルーラ・キャラット』と『シリウス・フィーナ』の冒険者登録用の書類だ。達成期限は日没まで。もう無理かな、と顔を上げ、ギルドに備え付けられた時計を確認する。
日没まであと十分と迫っていた。
「(まあ、翔とプラチナの試験をクリアするのは至難の技だろうからな・・・)」
マスターは咥えていた煙草を手に取って、口から紫煙を吐き出し、短くなった煙草を、灰皿に埋めた。時計の針が日没まで五分を切った時、バンッ!と云う音を立て、重いギルドのドアが勢い良く開いた。
「ハァッ・・ハァ・・!ま、間に合った!?」
「た、たぶん・・・」
そこには息も切れ切れの若い女性が二人、ぐったりした状態で立っていた。
その二人こそ、マスターが先ほどまで眺めていた書類の人物。ルーラ・キャラットとシリウス・フィーナだ。手には煌く女神像をしっかり握り締めている。
マスターは汗だくで息も切れた二人を見て、豪快に笑い出した。
「あの二人を破っちまうとは大したもんだ!ほらこっち来い!正式な冒険者手続きが必要だからよ。」
荒い息をして疲れきった目をした二人が、重い足を運びギルドマスターの机へとやってきた。
マスターはルーラから女神像を貰い、偽者ではない事を確認すると「ちょっと待ってろ」と言い、椅子から立ち、裏に設えられたマスタールームへと姿を消した。
「あった、あった」と上機嫌でマスターが取り出したのは小さな2つの結晶石だ。中央にギルドの紋様が描かれ、その中心から結晶石ならではの気泡が渦巻いている。
「此れ・・・結晶石?」
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