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Eternal Love

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交換日記 nikkijam

2008/11/01(土)
タイトル 123:Secret Night(3) 今日の気分玖蘭枢(ヴァンパイア騎士)



いつもなら少しでも長く話していたいんだけど、今は何となく早く離れた方がいいと感じた。
優姫と零だって見回りしてるから、こんなとこを見られるわけにはいかない。
枢先輩を見て、それじゃあと言って移動しようとすると、腕を掴まれる。
自然と先輩との距離が近づくと、先輩の端正な顔が目の前にあり、一瞬で心を奪われる。


「せ、んぱい…?」
「もう少し那奈と話をしたいんだけど、それは僕の我儘かな?」
「我儘じゃ…ないです。私も、一緒にいたい、です」
「可愛いね。今すぐ僕のモノにしたいよ」


私の頬を撫でながらせつなそうな笑みを見せる。
その言葉だけで私の胸にあったわだかまりが一気に消えていくような気がした。
枢先輩の言葉は何よりも力になるし。


「私はいつでも先輩の…モノです」
「本当だね?嬉しいよ。…那奈」


先輩が顔を近づけてきて、ああ、やっぱりこの人は綺麗な顔だな、なんて思っていると、甘くて蕩けそうなキスが降ってくる。
何度か重なり合い、離れると枢先輩は微笑む。


「明日もここにおいで。二人きりになったら、またしてあげるよ」


妖艶に笑い、甘い約束を交わした。
先輩の気持ちはわからないけど、明日が楽しみだと思ってしまう。
先輩との、二人だけの秘密。



2008/11/01(土)
タイトル 123:Secret Night(2) 今日の気分玖蘭枢(ヴァンパイア騎士)



「お二人も寮に戻ってください」
「嫌だね。せっかく血を貰えそうだったのに」
「貰うではなくて勝手に吸う、の間違いでは?」


酷いなと言う割には楽しそうな顔をしてる。
油断してはいけない。
すると二人は私に一歩ずつゆっくりと近づいてくる。
二人に厳しく「戻ってください」と再度告げ、名前を手帳に控えようとした時、腕を掴まれ、木に押し付けられる。


「じゃあ、君の血ちょーだい」


私が返事をする前に牙を立てられた。


「キャー!!……なんて言うと思ってました?」


相手の首元にトンファーを突き当てると驚いた顔をして私を見つめる。
簡単に血をあげるほど腕が衰えたわけじゃない。
でもこういうことをするのなら、寮長に報告しなきゃいけない。
そうきっぱりと告げれば、本気と受け取ったらしく、仕方なさそうに退散していった。

さ、また見回りをしなきゃいけない。
歩き始めると、またカサッという音がして、トンファーに手をやれば枢先輩がいた。


「枢先輩…!どうかされたんですか?」
「口論してるような声が聞こえたから、来てみたんだよ」


穏やかな声で言われて、恥ずかしくなった。
口論をしてるうちの一人は私なんだから…。
思わず、俯いてしまう。


「また夜間部の誰かが迷惑をかけたのかい?」
「…危うく吸血行為をされるところでしたが、未然に防いだので大丈夫です」


枢先輩はそれは誰だと厳しい目で言い、名前を報告すると溜息をついた。
実はこの二人は過去にも吸血行為をしようとしたのだ。
注意だけでは済まない、かな。


「今度は警告しなきゃいけないね」
「…お願いします。お互いのためにも」


2008/11/01(土)
タイトル 123:Secret Night(1) 今日の気分玖蘭枢(ヴァンパイア騎士)



「枢先輩!」
「今日も元気だね、優姫」


枢先輩と優姫の会話と表情を見て胸が痛む。
二人の間には深い絆があって、私なんかが割って入るなんて出来ない。
そんな隙間はどこにも残ってない。
羨ましげに見ている自分が嫌で、目を逸らし、離れる。


「那奈、どうした?」
「え?あー、ちょっと疲れちゃって。今日は早く寝るよ」


零の問いに、心配かけないようにそう答えた。
私の異変に気付いたみたいだったけど、それ以上聞いてくるようなことはなくて、ホッとしていた。


それから時間が経ち、見回りの時間になると二人と別れて暗い道を歩いていく。
一人で歩くのは自分自身を見つめ直すにはいいかもしれない。
それに優姫に嫉妬するなんてバカげてる。
大好きだし、家族みたいな存在なのに…。
だからこそ自分の醜い感情が許せない。

そんな時、不意に話し声がして、気配から夜間部がいるというのがわかった。
トンファーを出し、走って草むらをかき分ければ、夜間部の男子二人が普通科の女子と楽しげに喋っていた。
一見楽しそうだけど、相手は吸血鬼。
何を仕出かすかわからない。


「夜間は外出禁止なので今すぐ寮に戻ってください!」
「別にいいじゃない!せっかくお話出来たのに…」
「ルールはルールですから。守れないのなら理事長に報告します」


こんな酷いことは言いたくないし、普段は言わないけど、気が立っているのもあって口調も自然とキツくなる。


「夜間部の二人は寮長に報告します」
「それ、酷くない?」
「仕方ないさ。規則破ったの俺らだし」


簡単に引き下がってくれたのは有り難かった。
あまり渋るようだったら実力行使するしかない。加減出来るかわからないけれど。
それほど今の私は不安定だ。
女子生徒にはすぐに帰るよう指示し、見送ってから名前をメモする。


2008/10/31(金)
タイトル 122:二人きりのハロウィン(2) 今日の気分鬼崎拓磨(緋色)



嬉しそうな顔をしながらそんなことを言っても説得力ないよ。
そういえば、拓磨は恥ずかしそうに「うるせえ」と言った。
拓磨の言う“悪戯”は、あんまり想像しない方がいいから、やめておく。
スプーンを渡し、感想を待つ。
味には自信があるけど、拓磨の口に合うかな?
ドキドキしながら待っていると、拓磨の動きが止まる。


「………」
「…ど、どう?」
「すんげー美味い」


良かった…!
ほっとして私も自分の分を食べようとしたら、そこにあったものが忽然と消えていた。
あれ?さっきここに置いといたんだけど…。


「ねえ、拓磨、私の……って、それ!!私のプリンじゃない!」
「一つじゃ足りないんだよ」


拓磨が美味しいって言ってくれてるんだから嬉しいけど、小腹が空いたからおやつとして食べたかったのに…。
じとーっと視線を送り続けていれば、少し思案した後、一口分を取り、私の口に近づける。
これって食べさせてくれるってこと?
拓磨の表情はどこか照れくさそうで可愛く思った。


「いただきまーす!」


ぱくりと口に入れれば、食べさせてもらったからかな、試食した時よりもずっと美味しく感じた。
きっと拓磨のお陰だ。
美味しいといえば、何故か拓磨が満足そうな表情を見せる。(作ったのは私なのに)


「このままどっか行きてえよな」
「そんなことしたら皆に怒られちゃうよ。特に真弘先輩とか」


私達が付き合った時も羨ましそうな顔してたし、一緒にいると何かと余計なことを一言言ったりするから。
拓磨は全く気にしていないし、適当にあしらっている。
…でも、いいかな。
美鶴の黒いオーラは怖いけど、拓磨がいるなら怒られてもいいかな、なんて思った。


その日の夜、予想通り、美鶴からのお叱りを受け、やっぱり彼女を怒らせちゃいけないと後で拓磨とこっそり話した。
でも、皆と一緒にやったハロウィンパーティーも凄く楽しかった。
今年のハロウィンは大好きな人と二人きりでも出来たし、大切な仲間である皆と一緒に出来て、本当に幸せだと感じた。


2008/10/31(金)
タイトル 122:二人きりのハロウィン(1) 今日の気分鬼崎拓磨(緋色の欠片)



「那奈様、今日は早くお帰りくださいね」


朝から美鶴に釘を刺されてしまう。
笑顔なのに黒いオーラが出ていて、少し遅れて帰って来る予定だったけど、それは無理みたいだった。

今日はハロウィンだから、皆でパーティをすることになっている。
こういうイベントは皆でやることになっていて、楽しい反面、拓磨と二人で過ごすことが出来ない。
だから家に帰る前とか最中にこっそり抜け出すとか、終わった後のちょっとした時間を見つけて、二人きりのパーティをやっている。
前にそれがバレてしまって、それ以来イベントごとになると釘を刺されるわけだ。

学校に向かいながらそのことを拓磨に話すと、またかという顔をした。


「何でそんなに嫌われてるんだろうな、俺は」
「まさか…傷物にしたんじゃないでしょうね?」
「誰がんなことするか!」
「冗談だってば。そんなにムキになるなんて怪しいよ」


わざと言えば、拓磨はきっぱりとそれはないと言い張る。
勿論私は拓磨のことを信じてるからそんなことはないってわかってるのに。


「だから、今日は二人で過ごすのは無理そうだよ」
「…いや、帰りに何とか時間作る」


そうやって一緒に過ごそうと画策してくれるのって嬉しい。
私も同じ気持ち。拓磨と少しでも長く二人でいたい。
でも美鶴にバレたら大変だよなぁ、という気持ちもある。


「那奈に怒られる覚悟があれば一緒に過ごせる」
「拓磨と一緒ならいいかな。…出入り禁止になるかもしれないけど」
「いいんじゃないのか?その方が盛り上がる」


拓磨はにっと笑い、つられて一緒に笑う。
放課後に屋上で短い二人だけのハロウィンパーティーを開くことにした。
そのために、あれを用意してきた。
拓磨がどんな反応をするのか、ちょっと楽しみだったりする。
そんな私に気づかずに紅葉が咲き乱れる道を歩いていく。

HRが終わってから、二人ですぐに屋上に行くと、扉を開けた瞬間に拓磨が「Trick or Treat!」と言ってきて、手を差し出す。
だから、鞄から昨日の夜、密かに作ったかぼちゃプリンを手に乗せる。


「何だよ…。悪戯してやろうと思ったのに」


2008/10/31(金)
タイトル 121:サプライズ(2) 今日の気分ディーノ(リボーン)



「Trick or Treat!」


手を差し出せば、那奈は一瞬ぽかんとした顔をするが、すぐにポケットの中を探るが、何もないようだ。
じゃあ、どんな悪戯をしようか。
俺が考えていれば那奈は困った顔をし、言う。


「ごめんね…。何もないや」
「じゃあ、悪戯しちゃうぞ!」


那奈は嫌な予感がしたのか、身構える。
そんな那奈を抱き寄せると、首に顔を埋め、歯を立てる。


「血をもらうかな」
「ちょっ…!喋らないで!」
「はは、悪い悪い」


痛くするのは嫌だから、軽く噛みついて紅い華を咲かせる。
那奈は顔を赤くしながら俺を睨む。
そういう顔は結構そそるんだけどな…。


「もう…人に見られるかもしれない場所でこういうことするのはやめてよね!」
「ごめんな」
「……でも、来てくれて有難う」


その言葉だけで俺は幸せになれるし、来て良かったと思う。
早く一緒に暮らしたいんだけど、それはしばらく無理だろうから、その分いっぱい愛し合おうな。


2008/10/31(金)
タイトル 121:サプライズ(1) 今日の気分ディーノ(リボーン)



今年のハロウィンは何とか一緒に過ごそうと仕事を早めに済ませ、日本に来た。
恋人であり、婚約者でもある那奈に会いに来るために。
最初は物凄く嫌がっていた那奈だったが、今では結婚が楽しみだと言ってくれている。
それを聞いた時は嬉しくて、泣いちまったんだよな。


「ボス、顔がにやけてますぜ」
「う、うるせえな!」
「かれこれ二ヶ月ですか?」


そう、前に会ったのは今から二ヶ月前で、那奈の誕生日だった。
遠距離なんだからなかなか会えないことはわかっている。
住んでる国が違うし、俺の仕事が仕事だし。
だが、久しぶりともあれば、行く前から気分が高揚するのは当たり前だ!
そう言えば、ロマーリオ達は笑う。


「これじゃあ那奈さんに嫌われちまうぜ」
「それはないから平気だ」


確かに前ならそういう不安もあったが、今は全く心配いらない。
那奈だってきっと同じ気持ちでいてくれてるだろうから。
…まあ、今回のことは秘密だったりするわけだが。

那奈の家の前に着くと、久しぶりというのもあって少し緊張した。
インターホンを鳴らすと、可愛い声で「はい」と聞こえ、ドアが開くと前より綺麗になった那奈がいた。


「ディーノ…!?」
「Happy Halloween!」
「ど、どうして…?しかもその恰好…」


ハロウィーンは仮装するものだろ?
だからヴァンパイアの恰好をしてみた。
部下には似合うと好評だったが、ダメだったか…?
不安になるが、那奈の真っ赤に染まっていく顔を見て答えはすぐにわかった。
ちょっと照れくさいけどな。


「凄く似合ってるよ」
「良かった。で、那奈は仮装しないのか?」
「日本にはそういうのはないから」


そうか…。それは残念だな。
那奈の仮装は可愛いだろうに。
でもそういう習慣じゃないのから仕方ない。
これならいけるだろう。


2008/10/27(月)
タイトル 120:そして僕は、月下を彷徨う(2) 今日の気分土方歳三



「おい、何やってんだ?人の女に手ェ出すんじゃねぇ!!」


突如聞こえた氷のような声に、男達は震え上がり、一瞬の間の後、逃げ出した。

助かった…!
土方さんにお礼を言おうと思ったら睨まれたうえに怒られてしまった。
当たり前なんだけど、そのことが頭から抜けていた。


「何やってんだ、てめぇは。殺されてぇのか?」
「ち、違います!あ…、申し訳ありませんでした」


どうしよう…。
さっきの人達もまずかったけど、土方さんも相当まずい気がする。
眉間に思い切り皺が寄ってるし…。
何と言おうか考えていると、土方さんが近づいてきた。
思わず目をぎゅっと瞑れば、頬に手が触れて、そっと撫でる。
あれ…?叩かれないんだ。


「やる気があるのはいいが、空回りすんなよ」
「は、はい…。あの、処分は?」
「処分か…そうだな。屯所まで手繋いでいくか」


え?と聞き直すと土方さんは視線を外してもう一度「手だよ、手」と言って私の手を取り、そのまま歩き出す。
見回りで外にいたから、手は冷たかった。


「土方さん、見つけてくださって、助けてくださって有難うございました」


頭を下げると、溜息をつかれる。
多分呆れられてるんだと思う。
それも無理はないから。


「明日からもっと稽古つけなきゃ駄目だな」
「…土方さん、厳しいんですよね」
「当たり前だ。命がけなんだからよ」


常に死と隣り合わせの土方さんだからこそ、その想いが伝わってくる。
重く響く言葉だった。
頑張りますと言えば僅かに微笑んで頷いてくれた。

綺麗な月の下、綺麗な顔立ちの土方さんと二人きりで歩くと不思議な気分がした。
月の幻惑でほんの少しでいいからこのまま彷徨ったらいいのに…。
もう少し一緒にいたいんだ。
勿論、皆に迷惑をかけない程度に。


2008/10/27(月)
タイトル 120:そして僕は、月下を彷徨う(1) 今日の気分土方歳三



剣術の鍛錬のお陰もあり、夜の見回りにも行かせてもらえるようになった。
これで少しは皆の役に立てることが出来る。
そう意気込んで今日も見回りを始める。

しばらくして、早速浪士を見つけた。
逃げ回る彼らの道を塞ぐように何通りかに分かれて追っていく。
こういう時、男女の差が現れるもので、速く走っているつもりなのにどんどん引き離されていく。
そして、結局浪士も隊の皆とのはぐれてしまう羽目になった。


「どうしよう…。ここがどこなのかもわからないよ」


追うことに夢中で全然周りを見ていなかった。
ようやく夜の見回りをさせてもらえるようになったのに…。
とりあえず路地から出よう。
そうすれば何か見覚えのあるものが見つかるかもしれない。

路地から出てみれば、家が並んでいるのに時間も遅いからか明かりはなくて、あるのは月の光だけ。
月の光に誘われるように見上げれば、ぽっかりまんまるのお月様が見下ろしている。

このまま月光の下を彷徨ってみようかな。
どうせ同じ迷うなら、月見をしながらなんていう方がいい気がした。
どこかに消えてしまったら、誰か心配してくれるのかな、なんてどうしようもないことを考えてゆっくり歩いていく。

通りを曲がろうとした時、強い力に引き込まれ、抵抗する間もなく、そのまま地面に倒される。


「さあて、金になるものを渡してもらおうか」
「な、何なんですか!?いきなりこんなことして…!」


油断していた。
人の気配がなかったから、誰もいないと思い込んでいた。
まさか絡まれるなんて…。それも性質の悪そうな二人組に。
更にその二人組は刀を抜き、私に向けている。
まだ人を斬ったことのない私で太刀打ち出来る…!?


「なよっちい野郎だな。そんなんで腰に刀差さない方がいいぜ。まあ、今更言っても遅ぇか。どうせ死ぬ運命なんだからよ」
「…まだ、まだ死ぬ訳にはいかない!!」


刀を抜く前に男が私をじっと見つめる。
そして下卑た笑みを浮かべると、もう一人の男に言う。
私の正体が女じゃないかと―――。


「それなら殺す前に愉しませてもらおうか」


い、嫌だ…!こんな最低な人に…!
寒気が、吐き気がしてくる。
でも助けてくれる人なんていない。自分が立ち向かわなきゃ…!!
震える手をバレないように、もう一度柄を握り直して振り上げる。


2008/10/20(月)
タイトル 119:この僕に出来る全てで(2) 今日の気分ヒノエ(遙か3)



俺は袋からあるものを取り出し、声をかける。


「姫君にあげたいものがあるんだ。受け取ってくれるだろ?」


差し出したものを見て、那奈は目を丸くして見つめる。
そう、俺があげたのはさっき那奈が見つめていた桜の飾りがついた簪。
一番那奈に似合うと思ったんだ。


「凄く嬉しいんだけど、前にももらったのに…私ばっかりもらうわけにはいかないよ」
「そんなこと気にするなよ。俺があげたくてやってることなんだから」


それに那奈が自分の世界に帰る時にそれが手元に残るだろ?
そうしたら俺とのことを忘れないだろうから。
そのためにも持っていて欲しい。
ま、そう簡単に那奈を手放すつもりはないけどね。


「ヒノエくん…。有難う」
「でも、そんなにお礼がしたいなら目を瞑ってよ」


戸惑いながらも目を瞑る那奈の愛らしい唇に自分のを重ねると、顔を真っ赤にする。
そういう可愛い反応をするから、またしたくなるんだよ。


「これで十分だよ、那奈」
「ヒノエくんってば…!」


恥ずかしそうにしながらもはにかんだ笑顔に俺の胸は熱くなる。

那奈は知らないだろうね。
俺に向ける笑顔だけでも幸せな気分にさせてくれてるっていうことに。
だから、俺はお返しをしたいと思ってる。


「今日は本当に有難う。また今度…一緒に出かけようね」
「那奈の望むままに」


俺には何でも言って欲しい。我儘なことでもいいから。
それは俺のことを頼ってくれているってことでもあるしね。
那奈のためなら、どんなことでも叶えてやるよ。


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